社団法人日本耳鼻咽喉科学会東京都地方部会例会
第1回臨床学習セミナー



テキスト、参加ご希望の先生は前回同封いたしました振替用紙(第1回)にて、お申込み下さい、 約1週間前にテキストをお送り申し上げます。なお、当日会場に於いても受け付けます。
*ご出席の皆様へ
学術集会参加票は、ご署名の折に手渡し提出となります。受付は終了1時間前迄とさせて いただきます。

プログラム


  1. 教育講演1(14:00〜14:30)

    司会: 鈴木 衛(東京医科大学)

    『耳疾患をいかに診断するか一鼓膜所見から一』

    本多 芳男(東京都地方部会会長)

    耳鼻咽喉科の診察は視診に頼ることが多い。以前は単純な感染性疾患が主な対象疾患であったが、それはむしろ軽症化し、今日では特殊な炎症や腫瘍性疾患を見逃す事が出来なくなった。今回の講演ではあまり見かけない疾患、しかし誤まると専門医の鼎の軽重を問われるような疾患を対象に局所所見の写 真を示しながら、解説して行く。 具体的には耳の悪性腫瘍(外耳道癌なかんずく腺様嚢胞癌・外耳道深部中耳癌・側頭骨転移癌)結核性中耳炎・悪性外耳炎・反復性多発性軟骨炎・頚静脈球腫瘍・中耳顔面 神経鞘腫そして時間が許せば真珠腫による外耳道後壁の破壊・コレステリン肉芽腫その他を供覧する。

    教育講演2(14:30〜15:30)

    司会:喜多村 健(東京医科歯科大学)

    『アレルギー病はなぜふえたか一きれい好きの功罪検証一』

    藤田 紘一郎(車京医科歯科大学大学院教授)

  2. 臨床学習セミナー『診断困難な症例に学ぶ』(15:40〜18:00)

    司会:角田 篤信(東京医科歯科大学)

    1. めまい
      • 鑑別困難であっためまい症例

        小川 恭生(東京医科大学)
        めまい症例の診察に際し、最も重要なポイントはめまいの原因が中枢性であるか末梢性であるかを確実に鑑別 することである。今回我々は回転性めまい、突発難聴で発症し、めまいを伴う突発性難聴と鑑別 が困難であった中枢性めまい症例を呈示する。
    2. 頸部腫瘤
      • 診断困難な頸部腫瘤

        篠  昭男(東京女子医大)
        頸部腫瘤は耳鼻咽喉科医として多く遭遇する疾患であり、その原因は良性疾患から悪性疾患を含め多岐にわた咲その診断、治療に苦慮することも少なくない。本セミナーでは、診断困難であった症例を呈示し、その診断プロセスについて述べたい。
      • 頸部嚢胞・膿瘍の鑑別診断

        金沢 弘美(東京医科歯科大学)
        頸部膿瘍を日常診療上経験することは稀ではないが、時に悪性腫瘍がその原因となっていることがある。頭頸部領域の癌は原発巣による症状より先に、頸部膿瘍または嚢胞を主訴として来院し、診断に至るケースも決して稀ではない。本セミナーでは効率的な確定診断への方策について検討する。
    3. 顔面神経麻痺
      • 外傷性顔面神経麻痺

        石毛 達也(東京医科歯科大学)
        外傷性顔面神経麻痺は原因別ではベル麻痺についで多く認められる。早期に加療をしないと予後の悪い場合もあり、画像検査(CT, MRI)、電気生理学的検査、神経耳科学的検査を行い、治療方針や予後推定を早期に行う必要がある。各種の検査をふまえた診断プロセスについて報告する。